●台風11号と12号が発生中も 日本への直接の影響はなく 日本付近は高気圧強い状況続く
●県内は夏延長戦の空と猛暑続く 山口市内は最高気温36度に達して9月の暑さの記録更新か?
●2つの台風のほかに熱帯低気圧や台風予備軍の雲の動向にも注意
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日本の周辺では今、台風が少々騒がしい状況です。南シナ海には引き続き「猛烈な」勢力の台風11号、そして日本の東海上を台風12号が北上しています。
11号は、このあと大陸に進み、今週末には衰弱していく予想。12号も、このあとも陸地から離れた所で勢力を落とし、日本に直接の影響はありませんが、これら台風の発達でグッと下がった気圧を補うように、日本付近では逆に高気圧が強まる、という大気の流れとなっていて、県内付近は、おおむね晴れて暑さ厳しい日々がもうしばらく、続く見通しです。
なお、台風11号と12号のほかに、日本の南には熱帯低気圧の雲があり、これが台風になるまで雲がまとまるかは微妙なところですが、来週初めにかけて南西諸島付近に移動して、沖縄方面では不安定な天気をもたらす、とみられます。
そして日本のはるか南東海上にも、別の台風予備軍の雲が広がっていて、今後、こちらの雲がしっかりまとまってくる、と予測しているデータもあります。
台風シーズンは最盛期を迎えています。今後も南の海上の様子には注目し続けながら、日頃からの台風への備えはしっかり行っておきましょう。
きょう6日(金)の県内は大体晴れの一日で、朝のうちは所々濃霧もありますが、昼間は日ざしがタップリ照りつけてきそうです。午後は山間部の一部で少し夕立の可能性はあるものの、広い範囲での大きな天気の崩れはない見込みです。
朝はしのぎやすい空気ですが、昼間は強い日ざしとともに最高気温は33度前後から、山口は36度、広瀬は35度の予想。山口市内では9月の過去最高気温の記録が2010年9月3日に観測した35.9度なので、この予想通り36度に達すると「記録更新」にもなる、9月としては異例の暑さとなる見込みです。
今週末、土曜日、日曜日も、昼間は猛烈な暑さ。さらに夜の気温もやや下がりにくくなって、少々寝苦しさが増してきそうです。来週初めにかけては、まだ夏空、猛暑が続きそうですが、来週後半は前線や湿った空気の影響で天気が不安定になる日もあるでしょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)