9月6日は、被爆した兵士の遺骨が山口市で発掘されたことをきっかけ「山口のヒロシマデー」とされています。
ことしで「山口のヒロシマデー」も50回目。きょう原爆死没者を追悼する式典が行われました。
50回目となる式典は、兵士の遺骨が見つかった墓地に立てられた原爆死没者の碑の前で行われました。
(県原爆被爆者支援センターゆだ苑 八代 拓理事長)
「遺骨の持ち主が誰であったのか、どのような思いでこの地に眠っていたのか、そうしたことを考えますと、胸が痛みます。同時に私たちにはすべての原爆犠牲者の記憶を決して忘れることなく、平和な未来を築く責任があるそう強く感じます」
式典では、この1年で亡くなった被爆者14人の名簿が納骨堂に納められました。
「山口のヒロシマデー」は1973年9月6日に山口市宮野江良にある墓地の一角から広島で被爆し亡くなった兵士3人の遺骨が見つかったのをきっかけに始まりました。
(山口市原爆被害者の会 永野和代会長)
「一番被害を受けるのは弱い人たち。だから為政者には武力ではなく外交力で、平和な世界、核兵器のない世界を築いていただくように、努力していただきたい」
県内で被爆者健康手帳を持つ人はことし3月末現在1515人、この1年間で163人減少しているということです。
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