救急車の出動件数が増加傾向にある中、緊急性の低い患者の搬送を担う「民間救急」に宇部市の介護タクシー事業者が認定されました。
宇部・山陽小野田消防局から民間救急に認定されたのは宇部市で介護タクシー事業を行っているKIBETです。
「民間救急」は消防の認定を受けた民間の事業者が緊急性の低い患者の入退院や通院などを担う制度で、山口県内での認定は11例目です。
去年開業したKIBETは看護師や社会福祉士の資格を持つスタッフが在籍していて、宇部市を中心に高齢者や妊婦の外出支援を行っています。
車いすでの利用にも対応していて、車内にはAEDも設置されています。
(介護タクシーKIBET 後藤 智希代表)「軽自動車でしか入れない地域があったりするのでそういったところに出向いていけるのと、災害時に避難所まで案内してそこで体調管理までできるようなタクシーになれたらなと思っています。」
宇部市と山陽小野田市では去年、救急出動の件数が過去最多となりました。
(宇部・山陽小野田消防局警防課 榎原 英樹課長)「救急車は限りある資源。緊急の方に我々が対応できるということになりますので(民間救急を)活用していただきたい。」
KIBETでは24時間予約を受け付けていて、初乗り料金は小型車で690円などとなっています。
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