9月上旬、クマと遭遇した男性が大けがを負う事案が発生した岩国市では、その後もクマの目撃などが相次いでいます。
山間部の小学校では、大人が必ず付き添って児童を登校させるなどの対策を講じています。
岩国市では9月8日、本郷町の山中で男性がクマに襲われ、重傷を負いました。
その後もクマの目撃や痕跡の確認は相次ぎ、19日の岩国市内だけでも4件にのぼっています。
錦町須川の柿の木は、枝が折られ、多くの実が食べられていました。
民家や田んぼが点在するこの地域。地元の人によりますと、去年は2頭のクマが捕獲されたということです。
(付近に住む人は)
「(クマを)まだ見ていないから分からないが、見たら怖い。去年も出て騒動した、なぜ増えたのか」
クマから子どもたちを守るために、対策に乗り出した学校もあります。
本郷町に隣接する美和町の美和小学校では、男性が襲われた事案の後に緊急の保護者会を開催。
当面の間、自家用車での送迎など、必ず大人が付き添って登校することを決めました。
児童は全員、ランドセルなどにクマ鈴を着けています。
(美和小 西浦直樹校長)
「常に最悪のことを想定して対策をしないといけない。今回の隣町の(負傷)事案ももし自分の学校の子どもだったらと感じた」
美和小近くの柿の木の林には毎年のようにクマが出没していることもあり、学校は警戒を強めています。
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