下関市豊北町で7年に一度開かれる「浜出祭」が来年4月に行われます。
本番に向け、早くも祭りの一番の見所である「鰤切り」行事の練習が始まりました。
9月29日、豊北町の田耕神社で行われた初めての練習会には、「鰤切り」を担当する人やそれを補佐する役の人たちが参加しました。
豊北町で7年に一度行われる浜出祭は、鎌倉時代の蒙古襲来で亡くなった蒙古の兵の霊を慰めるために始まったとされています。
菜箸と包丁でブリを掲げる「鰤切り」は祭りの一番の見どころで、敵の大将を討ち取った様子を表現しているといわれています。
「鰤切り」ではブリを掲げた後、頭の部分を切り落として残りを3枚におろした上でさらに3つに切ります。
ブリを掲げるのにも切るのにもかなりの力が要ります。
「そんなほじゃー切れん。体重をぐうーとこれにもっていかんと。」
今回、練習で使ったブリは重さが6キロからほどでしたが、本番はその倍の重さがあります。
また、「鰤切り」を担当するのは3人。
一人は今回が4回目で、残りの2人も前回に続いて2回目ですが、忘れている点もあり、地域の高齢者の指導を受けながら手順を確認していました。
(鰤切りを担当する人)「正直、余裕と思っていたが全然でした。練習をたくさんして頑張ろうと思います。」
「7年前よりも年をとって腕力落ちているから、あげる方の筋トレ頑張りたい。」
「これが田耕の子に生まれた醍醐味・魅力でもあるので、しっかり果たしたいと思っています。」
浜出祭は来年の4月6日に行われます。
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