下松市笠戸島の特産品「笠戸ひらめ」が夏場の猛暑などの影響で出荷直前に大量に衰弱死し関係者は困惑しています。
下松市栽培漁業センターでは9月中旬ごろから養殖されていた笠戸ひらめが衰弱死しはじめ、これまでに5000匹以上が死にました。
猛暑による海水温の上昇が原因であるとみられています。
市栽培漁業センターによりますと、水槽の水は近くの海から取水していますが例年夏場でも26度ほどだった水温が9月10日ごろから上昇、29度に達する日が1週間ほど続いたといいます。
(下松市栽培漁業センター 荒川 典子事務局長)「死んだヒラメは出荷できる態勢にあったヒラメでしたので、出荷を待つのみだったんですけれど大変ショックは受けています。」
例年ならこの時期およそ8000匹を養殖していますが、いま残っているのはおよそ2700匹。
現在、出荷を制限していて、2700匹の出荷先を調整しています。
(下松市栽培漁業センター 荒川 典子事務局長)「温度が上がったということだけでなく、いろいろな要因をピックアップして検証してできることから全部やっていきたい。来年もきっとこの暑さはあると思いますので、それに対応していきたい。」
10月末ごろには来年の出荷に向けた稚魚が入荷する予定で、来年夏ごろから出荷を再開したいとしています。
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