山口県周南市の徳山動物園前に展示され移動作業が進められていたSL…初日は、つり上げ作業を断念しましたが2日目の23日、ようやく車体がクレーンで吊り上げられました。
徳山動物園前のSL・D51形蒸気機関車「デゴイチ」は、リニューアル事業の一環として車両を上下に分割したのち大型クレーンで吊り上げ移動させる計画で、22日から移動作業が始まっていました。
しかしSLはサビや腐食のため部品がなかなか外れず、車体を上下に分離する作業が難航、初日は断念していました。
作業を再開した作業2日目…。午後1時半頃、まずは分割された車両上部が大型のクレーンでゆっくり吊り上げられトレーラーにのせられました。
また午後2時過ぎ、残りの下部も吊り上げられました。
徳山動物園前のデゴイチ「D51 395」は1940年、昭和15年製造。大阪に配置されたのち、日本全国の幹線で活躍し、山口県内では岩徳線も走りました。1971年、当時の国鉄から無償貸与され徳山動物園に展示されてきましたが、サビや腐食が進み、徳山動物園のリニューアル事業の一環として1989年以来、35年ぶりに全面的に修繕されることになりました。
デゴイチの修繕作業は今年度中に終わる予定で、現在の場所を駅のプラットホーム風に改装し展示することになっています。