外国産のシジミを「青森県産」と偽り販売したとして、不正競争防止法違反の罪に問われている男の初公判がきょう(29日)開かれました。
男は、「外国産シジミという認識はなかった」などと起訴内容を一部否認しました。
不正競争防止法違反の罪に問われているのは、下関市の有限会社「満珠水産」と取締役(46歳)です。
起訴内容などによりますと、取締役は2019年12月、ネットに外国産シジミを詰め、「青森県産シジミ」と記載されたラベルを入れたもの、およそ20キロ分を千葉県内の業者に販売したとされています。
きょう(29日)の初公判で取締役は、「外国産シジミという認識はなかった」などとして、起訴内容を一部否認しました。
裁判のなかで検察側は、「被告は遅くとも2014年ごろまでには自身の父親が経営する会社からロシア産と称するシジミを購入するようになり、その後、購入したシジミを別の業者から国産として仕入れたように装うため、自身の会社宛ての青森県産シジミの請求書などを繰り返し作成させていた」と指摘しました。
次回公判は未定となっています。