ノーベル平和賞の受賞が決まっている日本被団協で代表委員を務める広島県の箕牧智之さんが受賞決定後はじめて山陽小野田市の中学校で講演しました。
箕牧さん…生徒たちに戦争の悲惨さを伝えています。
竜王中学校で開かれた講演会には、生徒や地域の人らが参加しました。
箕牧智之さんは、3歳の時、広島駅に勤務していた父親を捜しに広島市に入り、被爆しました。
(箕牧智之さん)
「広島市内でどれだけ放射能を浴びたか放射能は見えませんから」
「広島に助けにいかんにゃー助けに行かんにゃー広島の田舎の人たちが助けに行ってそういう人たちがみんな亡くなっていった」
箕牧さんは、現在、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の代表委員で広島県の団体の理事長も務めています。
被爆者の全国組織、日本被団協は、今年のノーベル平和賞を受賞することが決まっています。
(生徒)
「もっと原爆とかいまウクライナとかで実際戦争があるのでそれについてもっと調べていけたら」
「実際に自分は今平和ですけど今の平和が当たり前じゃないなと改めて思いました」
(箕牧さん)
「今回のノーベル平和賞を契機にもうひと踏ん張りしないといけないというのが我々の考え世界から戦争が無くなっていかんにゃーいけん核兵器をなくす」
「将来を背負う子供たちの幸せのためにもやっていかんといけん」
また、箕牧さんは、あと10年もすれば被爆者が1人もいなくなる日が来る次の世代にどう引き継ぐかが課題だと話していました。
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