台風21号から変わった温帯低気圧や活動の活発な前線の影響で、山口県は1日(金)~2日(土)で降り始めからの雨量が200ミリを大きく超える所も多くなるなど、梅雨末期を思わせる異例の大雨となりました。
平年の11月1か月分の雨量の3倍に達した所も多く、24時間雨量、12時間雨量などで11月の観測史上最大の記録を大幅に更新した所も多くなっています。
■降り始めからの雨量(1日午前7時~2日午前11時時点)
★は24時間雨量が11月の観測史上最大
羅漢山…277.0ミリ★
和田…275.5ミリ★
広瀬…275.0ミリ★
萩…267.0ミリ★
鹿野…260.5ミリ★
篠生…243.0ミリ★
油谷…235.5ミリ★
徳佐…233.5ミリ★
下関…227.0ミリ★
山口…222.5ミリ★
秋吉台…211.5ミリ★
豊田…209.0ミリ★
須佐…201.0ミリ★
防府…197.5ミリ★
東厚保…195.0ミリ★
岩国…170.5ミリ★
宇部…165.0ミリ★
玖珂…141.0ミリ
下松…129.5ミリ★
柳井…106.5ミリ
安下庄…86.5ミリ
この大雨により、河川水位の上昇で、椹野川水系仁保川では2日午前8時35分に大雨警戒レベル4に相当する「氾濫危険情報」が発表されたほか、広範囲で地盤が緩み土砂災害の危険度が高まっている状況で、大雨、洪水警報が多くの市町で発表されています。
また、日本海側海上では強い風が吹いており、北部及び西部日本海側の海上に暴風警報が発表されています。
2日(土)午後は、台風から変わった低気圧は県内付近を通り過ぎ、県内での激しい雨や風は峠を越える見込みです。しかし、これまでにかなりまとまった雨が降っていることから、土砂災害や河川増水・氾濫には、雨が落ち着いても、まだしばらく警戒が必要な状況が続きそうです。
今後の気象台などが発表する情報に十分ご注意ください。
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