●山口県に今季初の「霜注意報」 あす8日(金)朝は今季一番の冷え込み更新の所多い
●天気はしばらく大きな崩れなし 今週末も雨の可能性は低くなる
●土曜の朝は再び冷え込むが その後は気温は上昇傾向
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二十四節気「立冬」を迎えた、きょう7日(木)の県内は、暦に合わせるかのように、冬に一歩近づく空気の冷たさとなり、朝は市街地でも多くの所で1桁となるなど、今シーズン一番の冷え込みの所が続出となりました。
しかし、その冷え込みを、これから、さらに更新することになりそうです。あす8日(金)朝にかけては冬型の気圧配置は緩み、高気圧にしっかり覆われますが、夜の間、よく晴れて、地面の熱がどんどん上空に逃げる放射冷却の影響が強まります。
あす8日(金)の朝は、今朝よりグッと冷え込み、特に山間部は、霜が降りる目安の5度以下の所も多くなりそうです。
県内には今シーズン初めてとなる「霜注意報」が出ています。
「霜」は「静かな気象災害」と言われることがあり、寒さに弱い農作物などでは、葉っぱの細胞が凍ることで、一晩で畑全体など広範囲で枯れてしまうおそれがあります。
農作物は保温材をかけるなどの対策を行っておきたい状況ですが、農作物だけでなく家の周りの観葉植物なども寒さに弱いものは、家の中に入れておくなどの対策も心がけて頂きたいと思います。また、体調を崩さないようにも十分ご注意ください。
あす8日(金)は高気圧に覆われて安定した晴天が続きますが、朝の一段と強まる冷え込みに注意。最低気温が徳佐は3度、豊田4度など、農作物は霜に要注意となってきます。日中の気温は17度~19度くらいの所が多くなる見込みです。朝と昼との寒暖差も、一段と大きくなりそうです。
今週末は、当初見込んだより低気圧が日本の南を離れて通過の見通しとなり、県内は雲はやや増えるものの、大きな天気の崩れはなさそうな雰囲気に。来週もしばらくは落ち着いた空模様が続きそうですが、しばらく雨がないことで、次第に空気の乾燥が進んできそうです。
9日(土)の朝は、またグッと冷え込むものの、その後は寒気は北に退き、その先しばらくは、この時期にしては気温高めの日々が続きそうです。
紅葉だよりです。山間部、内陸の名所から、色付きが進む所が増えてきました。目先の強い冷え込みで、また一気に色付きが進みそうですが、来週は再び気温高めの見通しのため、紅葉の色付きは、この先も例年より少々遅れ気味の所が多い、とみられます。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)