戦時中、出征兵士の無事を祈り山口市の神社に奉納された写真の返還の取り組みに協力している高校生が8日、初めて神社を訪れました。
山口市徳地の三坂神社を訪れたのは防府商工高校の3年生7人です。
戦時中「弾除け神社」と呼ばれた三坂神社。
出征した兵士の無事を祈って家族が写真を奉納していて、神社にはいまも1万4000枚の写真が残っています。
(江端希之 宮司)「なんとか守った写真。世代交代してますけれども、なんとかご家族のもとにお返ししたいということで私も宮司を引き継いでおりますので。」
生徒たちはことし5月から学校で神社の氏子・石丸祐司さんが持ってきた写真のデータ化など返還活動に取り組んでいて、今回はじめて写真が保管されている神社を訪れました。
(生徒)「自分らより若い子も戦争に行っとるんやなって。写真がきれいに残されてる」
(生徒)「たくさん残っているので、これからもっと頑張らないとという気持ちが強い。」
(石丸祐司さん)「ちょうど一番戦争に行く世代。18歳くらいから。世が世なら戦争に行った世代ですといつもお話ししています。」
生徒らは今後、奉納写真の名簿の作成や活動をPRするポスターの制作に取り組むということです。
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