下関市の中心部を流れる川や漁港にイワシの大群が押し寄せ地元の人たちを驚かせています。
その数は数万匹とも。
「ものすごい 竜宮城におるみたいな感じやな」
「こりゃーすごいわ」
下関市の街中を流れ響灘に注ぐ武久川です。
川を埋め尽くすように黒くなっているのがイワシの大群です。
(住民)
「なんやこれ網ですくったらとれるんやないすごーい」
(牧野一夫さん)
「この黒いの島みたいなの全部イワシです」
30年近くこの川沿いを散歩する男性が大群に気づいたのは、8日の午後3時過ぎです。
(牧野一夫さん)
「真っ黒になっていたから何かなーという感じで、よう確認したらイワシで」
「スズキが何匹か来てイワシを追って食べよった」
「武久川にイワシの大群が上がってくるというのは初めての経験です」
川の中にカメラを入れてみました。
撮影した場所は、河口からおよそ500m。
ボラやスズキが武久川にあがってくることはありますがイワシの大群は初めてだといいます。
体長は、15センチほど・・
画面を覆いつくすほどの多さです。
「ざっと見たところ5万匹ぐらいおるんじゃないですかね」
また、こちらは市内、吉母の港です。
ここの港の中にもイワシの大群が押し寄せています。
これでも数は少なくなった方だと言いますが網を使ってすくう人もいました。
(住民)
「異常に、これだけ港に入ったのは 初めて」
「初めてやろうと思うずっとここに住んでいるけど」
イワシの大群の映像を長門市にある県水産研究センターの担当者に見てもらいました。
(県水産研究センター企画情報室 大田寿行主査)
「魚の側面に黒い斑点がありましたあれはマイワシの特徴なのでマイワシの可能性が高い」
「マイワシは2010年代以降資源が全国的に増えているんじゃないかと推定されている山口県の沿岸でも近年非常に大量にとれるようになってきている」
また、武久川に入り込んだことについては、このように話しています。
「直近で近くの定置網にブリやマグロが入っているという情報がありましてマグロやブリなどより大きなイワシを食べる魚に追われてエサがあるわけではないので来たくて来たというわけではなく逃げるうちにやむなくあそこまで迷い込んだ印象」
地元の男性によりますと武久川のイワシはますます増えているという事です。