17日、下松市の笠戸湾内で起きた3人が死亡した衝突事故…。
台船には右舷側に、またプレジャーボートには船底に傷があることが新たに分かりました。
この事故は17日早朝、下松市笠戸島沖で台船を曳航していたタグボートの船長から「プレジャーボートと衝突した」 と118番通報があったもので、プレジャーボートは沈没し3人が死亡しました。
徳山海上保安部では業務上過失致死などの疑いで双方の船を調べていて、19日に新たに台船には船首の「右」側に長さおよそ6メートル、幅数センチほどの傷があったと発表しました。
また沈没したプレジャーボートの写真も公開されています。
プレジャーボートには船首付近の「左」側の部材に亀裂が、また「船底」の船首から船尾にかけて、中央付近に傷があったということです。
ここで改めて二隻の船の動きを整理しておきます。
タグボートがひく台船は、笠戸大橋をくぐり、新笠戸ドックにむけて航行していたことがわかっています。
プレジャーボートは、ちょうど台船から見て右側から走ってきたものとみられ、台船の右側の傷はこの状況と合致しているようにみえます。
ではなぜプレジャーボートの船底に傷がついたのか…詳しい状況はまだわかっていません。
19日は国の運輸安全委員会の調査官も調査をはじめています。
(運輸安全委員会 広島事務所 地方事故調査官)「夜間に慣れているかどうか。操船するうえで注意しなければならないことはでてくるので、注意ができていたのかなどを関心をもって調査していきたい。」
運輸安全委員会でも徳山海上保安部や事故関係者などから話を聞いて、事故の状況や概要を調べていくということです。
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