下関市の50代の公務員の女性が、NTTファイナンスの職員を名乗る男などから、「あなたの携帯電話がハッキングされ、ウイルスに感染した会社がある」などとうその電話があり、トラブル解決の名目で現金974万円をだまし取られる被害にあったことがわかりました。
被害にあったのは、下関市の50代の公務員の女性です。
長府警察署によりますと、公務員の女性はことし9月、NTTファイナンスの職員を名乗る男から携帯電話に着信があり、
「あなたの携帯電話がハッキングされ、ウイルスに感染した会社がある」。
「ウイルスに感染したことにより、90人以上の被害者が出たようだ」。
「あなたは、その会社と契約したことになっているので、その契約料金を支払ってほしい」などと言われました。
その後も、広島県警の警察官や保護委員会の職員、サイバー対策センターの職員、保証協会の職員を名乗る男から電話があり、
「あなたはこのままでは逮捕される」。
「逮捕を免れるには、お金が必要」。
「あなたは、他の会社にもウイルスをばらまいており、補償供託金を支払ってほしい」。
「こういう事態に対処できるように、保険に入ったほうがいい」などと言われた50代の公務員の女性は、これらの話を信じて、トラブル解決の名目で9月16日から11月5日までの間、10回にわたり、指定された銀行口座に合わせて974万6000円を振り込み、だまし取られたということです。
警察は、身に覚えのない電話やメールなどにはすぐには応じず、まずは警察や家族、知人などに相談してほしいと呼び掛けています。