下関市彦島で生けすのトラフグが大量に死んだことを受け、対策会議が開かれました。
今後は、より海水の流れが良いエリアに生けすを移動させる対応をとることになりました。
会議には、生けすを所有する下関唐戸魚市場、それに県や市の担当者が出席しました。
南風泊市場がある市内彦島の漁港では、今月21日に生けすの養殖トラフグが大量に死んでいるのが見つかりました。
死んだフグは、およそ7000匹、被害額は1500万円にのぼるという事です。
こちらは、きょう(28日)漁港で撮影した海の中の様子です。
マイワシが大量にいるのが分かります。
このマイワシがフグが死んだことに関係があるという事です。
(県下関水産振興局 石田祐司次長)
「マイワシが大群で入ってきて酸素を消費してその場から逃げられないトラフグは その低酸素の状態に置かれて死んだ」
今後、フグの取扱量が増え、多い時には、5万匹のフグを生けすに入れることになるため状況によっては、より海水の流れが良い場所に生けすを移動させる対策をとることになりました。
(下関唐戸魚市場 郷田祐一郎社長)
「潮通しの良い酸素量の多い所に移動するのは最善の策かなと思う 今後は年末に向けてしっかりと皆さんに供給していきたい」
地元の人は、「漁港近くの海には、マイワシを狙うブリやヒラマサがおりマイワシは漁港から、出るに出られないのではないか」と話していました。
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