半導体製造工場などで使われる特殊な配管を製造する企業が下関市に480億円をかけて工場を建設することになり、県や市と協定を結びました。
建設協定に調印したのは大阪に本社を置く丸一鋼管とそのグループ会社で下関市が本社の丸一ステンレス鋼管です。
2社は、下関市長府港町の中国電力・下関発電所の跡地とすでにある工場内に総額480億円をかけて工場を新・増設します。
2工場の建設面積は合計4万2000平方メートルで生産能力はおよそ3倍になります。
半導体の洗浄のために溶液やガスを供給する特殊な鋼管を製造するほか脱炭素社会に向けアンモニアや水素を供給する鋼管としても市場拡大が見込まれているということです。
2社ともに「社運を賭けた過去最大の投資」としていて下関市にとっても過去最大の設備投資額です。
(丸一鋼管 森田渉副社長)
「(脱炭素は)造船業界でも注目されていて、海にアクセスできる場所は好立地」
(村岡知事)
「去年、企業の設備投資額が過去最高でしたがことしはさらに超える見込み」
「魅力ある雇用の場、成長産業の集積をさらに進めていきたい」
新工場は3年後の2027年以降に操業を始める計画で県内から102人を雇用する予定です。
この記事の動画はこちらから再生できます