防府市シルバー人材センターは、3年分の決算額と通帳残高の間におよそ4500万円分の乖離が見つかったと発表しました。
防府市シルバー人材センターによりますと、不祥事は、ことし2月、当時の出納担当者が倒れたことをうけ取引銀行に確認し発覚したということです、
2020年度から2022年度の決算額と通帳残高に、およそ4530万円の乖離が見つかったということです。
防府市シルバー人材センターでは、出納担当者と会計責任者の関与が濃厚として会計責任者に損害賠償請求を起こすとともに警察に被害届を提出したということです。
会計責任者と、出納担当者は10年近く2人で経理事務を担当していたということですが、倒れた出納担当者は現在も意識不明で、会計責任者は「まったく身の覚えもなく、出納職員がすべての通帳を管理し不正は私に関係もない」などとしているということです。
去年11月には、シルバー人材センターの事務所が火災で、経理関係書類の一部が焼失したことなどから、センターでは、被害額の確定は「非常に困難」としています。
銀行印は通常は、会計責任者が金庫に保管すべきだったということですが、実態としては出納担当の隣の机の上に置かれていて、安易に使用できる環境にあり、許可なく出納担当が事務所外に銀行印を持ち出すこともあったということです。