山陽小野田市は、屋根の部材が落下するなど保安上危険となる恐れがある特定空き家について、所有者がいないため、市が代わって解体する「略式代執行」に踏み切りました。
略式代執行が行われたのは、山陽小野田市小野田の住宅街にある軽量鉄骨造2階建ての店舗を兼ねた住宅と倉庫です。
(市の担当者)
「当該建物の除却および敷地内残置物の撤去工事に着手します」
市の担当者が略式代執行の開始を宣言し業者が店舗に残されていたかごや鍋などを運び出したり茂った枝を切るなどの作業を始めました。
この建物は、1977年に建てられ食堂などを経営していましたが20年ほど前から空き家となっていました。
地元住民からの相談を受け、市が所有者に適正な管理を依頼する文書を送ったものの応じず相続人も相続を放棄したたため所有者がいない状態となっていました。
建物は生活道路に面していて不法侵入や放火などのおそれもあるとして「特定空き家」に認定し今回、略式代執行に踏み切りました。
(山陽小野田市生活安全課 熊野貴史課長)
「本来であれば空き家の管理は空き家の所有者の方がするべきものですのでこういった状態になる前に住宅の管理の方を考えていただきたい空き家に関して何か相談があるときは市に遠慮なく相談頂きたい」
工事の期間は来年3月末までで費用はおよそ1千万円、所有者が不在のため回収は困難という事です。
また、市内には他にも2軒の特定空き家があり市が対応を検討しています。
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