高校球児ならぬ・・・高校牛児が育てた牛の肉質などを競う和牛甲子園が来月、東京で開かれます。
上位入賞を狙う長門市の高校生は最後の調整に余念がありません。
和牛甲子園の第8回大会に挑むのは大津緑洋高校の畜産専攻3年生7人。2年ぶり4回目の出場です。
おととし7月に生まれた黒毛和牛の「まつりみどり」を1学年上の先輩からこの春受け継ぎ、手塩にかけて育ててきました。
「まつりのかわいいところ・・・顔っすね。ずっと育ててきたのもあって、愛着が沸いたというか」
「きょうの体調はどうか、とかちゃんと見てますね」
ブラッシングをすることでストレスを軽減、血行も良くなり、肉質が良くなるといいます。
飼料代が高騰する中、肉のうまみを引き出すため県内の酒蔵で出た「酒かす」の他、オイルを絞った後の「オリーブかす」を配合するなど未利用資源も使ってきました。、
「肉質の改善と増体・・・カラダが大きくなる」
こちらは前回大会で枝肉の部門で最優秀を獲得した高校のお肉。いわゆる刺しの入り具合やバラ肉の厚みなどが特に優れているといいます。
一方、こちらは、まつりみどりのエコー検査の結果をメモしたもの。
BMSと呼ばれるサシの入り具合を表す数値が9~10となっていて最高ランクの12に迫っています。
「あと20キロぐらい増えて750キロあればすごい良い牛って言われた」
「(あと1か月)話しかけたりブラッシングでコミュニケーションとって、愛情を伝えたいと思います」
大会前日の来月15日、まつりみどりを東京へ向けて出荷し、審査に挑むことになります。
なお、肉は東京でセリにかけられることになっていて関係者は萩と長門のスーパーで売り出したいと意気込んでいます。
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