上関町で立地可能性調査が進められている使用済み核燃料の中間貯蔵施設についてです。
生物に関する学会などが上関町に対して適切な環境評価をするよう求める要望書を提出しました。
上関町に要望書を提出したのは軟体動物多様性学会と生物に関する6つの学会の委員会です。
きょう(12日)は日本動物分類学会生物多様性保全委員会の佐藤正典委員長などが上関町役場を訪れました。
要望書では原発や中間貯蔵施設の建設が計画されている上関町長島周辺では希少種や天然記念物の生息が確認されているとし、中国電力が、実施した環境影響評価からは四半世紀が経過していて改正「環境影響評価法」にもとづく環境評価が必要と指摘。
原発と中間貯蔵施設の両方を含めた評価をするべきだとしています。
その上で、上関町には、中国電力を指導するよう求めています。
(日本動物分類学会生物多様性保全委員会 佐藤正典委員長)
「人間が生きていくための基盤なんですね小さな生き物たちの生態系を守ることは」「古い時代の環境アセスをやっているからもういらないんだという事はありえない」
学会などは、上関町の他に中国電力にも要望書を提出したほか、県や環境省に対しても提出する予定です。
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