2020年に北朝鮮から不正にシジミを輸入したとして、当時埼玉県にあった会社の元代表が外為法違反などの罪で在宅起訴されました。
外為法違反と関税法違反の罪で在宅起訴されたのは、当時埼玉県にあった水産物の輸入販売会社の元代表で、中国国籍の男(37)です。
起訴状などによりますと、被告は2020年1月、韓国の釜山港で、北朝鮮産シジミおよそ18トン(輸入申告価格約343万円)を積んだ船を出港させ、経済産業大臣の承認を受けることなく下関港からシジミを輸入、さらに輸入申告の際に、原産地をロシア産と偽って税関に申告したとされています。
山口地検は、被告の認否を明らかにしていません。
山口県警など9府県警の合同捜査本部はことし9月、被告と従業員の2人、被告が当時代表を務めていた法人をそれぞれ外為法違反などの疑いで書類送検していましたが、山口地検は今月6日付けで被告を在宅起訴する一方で、それ以外を不起訴処分としています。