ベトナムを訪問中の山口県と山口県議会の訪問団はファン・ミン・チン首相と面会し、フグ輸入を解禁できるよう検討させる、との回答があったと発表しました。
山口県とベトナム・ビンズン省は友好・協力に関する覚書を締結して10年を迎えることから、現地の記念式典に出席するため村岡知事ら17人がベトナムを訪問しています。
現地時間の16日、村岡知事はベトナム中央政府のファン・ミン・チン首相と面会し、フグや日本酒、和牛など県産品の輸出拡大について協力を要望したということです。
特にフグについて、ファン首相からは日本の農林水産省にあたる農業農村開発省で「輸入を解禁できるよう検討させる」と前向きな回答があったということです。
フグ輸出を巡ってはこれまでアメリカ、シンガポール、オーストラリア、マレーシア、ロシアで政府間交渉がまとまっていて、実際、アメリカ・ニューヨークへのフグ出荷の様子は下関市の冬の風物詩となっています。
県農林水産部によると毒のあるフグは食べ物と認識されていない国もあるなど輸出のハードルは高いということです。
これまで村岡知事は農業農村開発大臣や副首相と面会し、フグをはじめとした県産品の輸出拡大への協力を求めていました。