全線運休が続くJR美祢線。交通の復旧について検討する3回目の会議が開かれJR西日本は鉄道以外での復旧案としてバスによる高速輸送システム=BRTでの復旧の検討を提案しました。
復旧検討部会は交通の復旧に関し、鉄道と鉄道以外の交通手段による2つの可能性を費用や災害耐性などの観点から調査・検討するもので、沿線の自治体3市と県、JRで構成されています。
今回は鉄道以外での復旧について話し合われ、JR西日本はBRTでの復旧の検討を提案しました。
(JR西日本 広島支社能登 一明 地域交通課長)
「BRTとは走行空間や車両運行管理などに工夫を施し利用者に高い利便性を提供するバスシステムです」
JRが示した案では運行経路は美祢線に沿った厚狭駅から長門市駅間で、そのうち、湯ノ峠駅から厚保駅の一部区間ではBRTの専用道を設けたいとしています。
また、運行本数は被災前の美祢線の1.5倍程に増便し、JR西日本グループで運行体制をとることを考えているとしています。
(美祢市総務企画部 中島 紀子地域振興課長)
「BRTやバスなどの考えが示されるのは当然だと思っていますので今後も鉄道での復旧と並行してしっかり中身を検討・協議していきたい」
次回は来年2月の予定でJR西日本はBRTの概算の費用を示したいとしています。
この記事の動画はこちらから再生できます