岩国基地配備機を含め一時的に運用が停止されていたオスプレイについて、アメリカ軍が追加の安全対策を講じた上で飛行を再開させることが分かりました。
岩国基地には11月、アメリカ海軍のオスプレイ4機程度が配備されました。
しかしアメリカ本国でのオスプレイの予防着陸事案を受け、海軍は12月上旬から一時的に運用を停止し、日本時間の14日から「運用上の必要性がある飛行」に限って再開していました。
防衛省から岩国市への連絡によりますと、一定の飛行時間に満たないオスプレイの「ギアボックス」について、「不具合が発生する潜在的な可能性が示唆された」とアメリカ軍が説明しているということです。
そのうえでアメリカ軍は追加的な安全措置を指示し、現地時間の20日に運用停止を解除しました。
防衛省は「措置を講じた上で、順次飛行を再開するものと承知している」としています。
オスプレイのギアボックスはエンジンの動力をプロペラに伝える部品で、去年11月に岩国基地を離陸したアメリカ空軍機が鹿児島県沖で墜落した事故もギアボックスの不具合などが原因とされています。