手術・麻酔をきっかけに、幻覚や幻聴などの症状が現れる一過性の意識障害=「術後せん妄」を防府市の看護学生がVRで体験しました。
体験した学生
「結構リアル!これ、結構怖くない!?」
防府市のYIC看護福祉専門学校で開かれた、術後せん妄を疑似体験する講義には2年生35人が参加しました。
学生が見ているのは、全身麻酔を用いた手術のあと一時的に幻覚や幻聴などの症状が現れる「術後せん妄」を疑似体験できる仮想現実です。
VR術後せん妄疑似体験を開発・周南公立大学 松浦純平教授
「患者さんの気持ちの内面を理解をすることが非常に大事。特に夜間にでてくるせん妄は、実習ではなかなか経験ができない部分なので、疑似体験をしておくのは大事だと思っている。」
術後せん妄の患者の中には、大声をだしたり、暴れてしまう人もいて、その対応が看護上の大きな課題となっています。
体験した学生
「体験してみると、患者さんがどういう思いをしているかが伝わってきました。まずは落ち着かせられる声かけが行えたら。」「すぐに拘束するのではなくて、声かけをして寄り添ってあげることがいいのではないかと思いました。」
松浦教授は今後も病院や学校での体験会を開きたいとしています。
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