去年11月、山口県下松市の笠戸湾内で起きた3人が死亡する船の衝突事故からおよそ2か月。
20日に沈没していたプレジャーボートの引き上げが行われました。
午前8時半ごろから行われたプレジャーボート・汽船弥生の引き上げ作業。
水深17メートルほどに沈んだ船体は、およそ2時間で引き上げられました。
事故が起きたのは、去年11月17日午前5時35分頃、台船を引くタグボートとプレジャーボートが衝突しプレジャーボートはその後沈没。
プレジャーボートに乗っていた4人のうち3人が死亡しました。
徳山海上保安部によりますと、これまでの調べでタグボートには傷がなく、台船とタグボートと台船を結ぶロープの両方にプレジャーボートと衝突したときのものとみられる傷が。
また、プレジャーボートには船首付近の「左」側の部材に亀裂、「船底」の船首から船尾にかけて、中央付近に傷があることがわかっているということです。
引き上げられたプレジャーボートは近くの岸壁に置かれ、今後徳山海上保安部が水中では調べることのできなかった調査をし、事故の原因などを調べていくということです。
徳山海上保安部は船に乗る際、「周りの状況が悪いときは、いつも以上に速度を落として安全であることを確認したうえで航行してほしい」と注意を呼び掛けています。
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