●春先取りの暖かさが続く中 景色が少し霞む「春霞」の空に
●あす23日(木)にかけてPM2.5の濃度がやや高めで 暖かな陽気と春霞が続く見込み
●週末にかけて晴れ間多い 月曜日の雨を境に来週は冬の寒さ再来
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きょう22日(水)も山口県内は朝は少々冷え込んでいたものの、日中の気温は13度前後から広瀬は15度に達するなど、いっそう春先取りの暖かさとなりました。
そんな春先取りの暖かさの中で、景色が霞んでいる様子がという方も多いのではないでしょうか。気象台の観測では、下関や山口で水平方向の見通しが普段は20キロくらいあるところ、きょう22日(水)昼頃では10キロを下回っていました。
県の観測によるとごく小さい粒子PM2.5の濃度が注意喚起のレベルではないもののやや値が上がっていて、空の霞みはこのPM2.5が原因とみられます。
春先の暖かさとなってきたことで乾燥した地面からチリやホコリが空に漂いやすくなる、いわゆる「春霞」をもたらす気象状況となってきたことや、先週末に中国大陸でPM2.5の濃度がやや上昇し、それが韓国から西日本方面にも広がってきた模様です。
体調に直接、影響するほどの濃度ではありませんが、あす23日(木)にかけても高気圧に覆われて空気の入れ替えが少なく、PM2.5はやや高めとみられます。
インフルエンザなどの感染症も流行しているタイミングですので、気になるなら外出の際はマスク着用などを行っておくといいかもしれません。
なお、風が吹いて空気が入れ替わるとともに、春霞は週末に向けては解消に向かう見通しです。
今夜からあす23日(木)朝は少し雲が目立つ時間がありますが、日中は再びよく晴れて風も穏やか。しかし、引き続き雲が少ない空でも、青空というよりは少し霞む空になるとみています。朝は少々空気が冷たいものの、日中の気温は15度に達する所もあるなど、サクラの季節も先取りするほどの暖かさとなるでしょう。
金曜日もおおむね晴れて春先取りの暖かさ。週末は少し暖かさ控えめにはなるものの、引き続き晴れ間多く、日中は2桁の気温にはなる見込みです。週明け月曜日にややしっかり雨が降るとともに、寒気の流れ込みも強まって気温は急降下。来週は冬本番の寒さが続く日々となるでしょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)