純米大吟醸酒「獺祭」で知られる岩国市の酒造会社・旭酒造はきょう、社名を「獺祭」に変更すると発表しました。社名変更は6月1日から。旭酒造はきょう東京で会見を開きました。「世界の獺祭を目指していきたい」「海外への浸透を加速させるために、社名を変更し、ブランドの認知をより強化したい」などと獺祭への社名変更の思いを説明しています。国内300億円、海外700億円、計1000億円の売り上げをめざすと話しています。
旭酒造は、岩国市周東町獺越に本社蔵を置き、1990年、銘柄を「旭富士」から「獺祭」へ変更して、1992年には、酒米の77%を削る「磨き2割3分」を発売してから人気を不動のものにしました。現在はアメリカにも酒蔵を置いています。『獺祭』とは、カワウソが捕まえた魚を岩などに並べて置く様子、また書物や参考資料を広げて詩文を練っている姿を意味するそうで、正岡子規が「獺祭書屋主人」とのペンネームを用いていたこと、また旭酒蔵のある「獺越」の地名が入っていることから名付けたといいます。