2023年8月、岡山県玉野市の自宅で寝たきりだった当時52歳の息子の首を絞めるなどして殺害した罪に問われている80歳の女の裁判で、検察側は女に懲役5年を求刑しました。
殺人の罪に問われているのは玉野市の無職の女(80)です。
起訴状などによりますと女は2023年8月、玉野市の自宅で当時52歳の長男の顔にタオルケットを押し付けた上、巻き付けたネクタイで首を絞め、窒息により殺害した罪に問われています。
当時、女は夫(84)と長男との3人暮らしで、長男は寝たきりの状態でした。
27日の裁判で弁護側は、「被害者は死を望んでいて殺害には同意があった」「山﨑被告は長年にわたり被害者を1人で介護していて非常に疲れていたなどの多くの酌むべき事情がある」などと主張し、執行猶予付きの判決を求めました。
一方、検察側は、「被害者は殺害されることについて真意に基づく同意をしていたとは到底言えない」「被告の意思決定は、身勝手と言わざるを得ない」などと指摘し、懲役5年を求刑しました。
判決は10月3日に言い渡されます。