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論文不正の元教授 研究費を「不正受給」と認定 不正受給額は約2000万円 岡山大学

KSB瀬戸内海放送 2024年10月11日 16時54分

 岡山大学は11日、論文を捏造したとして2023年4月に懲戒解雇した元男性教授が受給した研究費について、不正受給にあたると認定し、9月26日付けで、研究費を支給したAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)に報告したと発表しました。不正受給した研究費などはあわせて2145万円だということです。

 岡山大学によりますと、岡山大学学術研究院医歯薬科学域の元男性教授は、2019年に発表した、がんの抑制に関する論文の中で、同じ実験画像を使いまわすなど113カ所の捏造や改ざんをしていたということです。

 この論文は、元教授がAMEDに申請して採択された「令和2年度次世代がん医療創生研究事業」の提案書と関連があったことから、大学に対して調査の依頼がありました。

 大学は2024年1月に調査委員会を設置して調査した結果、「研究計画提案書における不正論文に関する記載の頻度などを考えれば、不正論文が審査に与えた可能性は極めて高いと推測され、総合的に判断した結果、不正受給に該当すると結論付けた」としています。

 岡山大学は「重く受け止め、研究不正及び研究費の不正使用・不正受給の防止に関するコンプライアンス教育を徹底し、再発防止に努める」としています。

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