江戸時代から続く瀬戸内の石の歴史を学ぶイベントが、香川県丸亀市の島で行われ親子連れらが楽しみました。
丸亀港から船で約30分の「広島」には、丸亀市に住む親子8組が訪れました。
イベントのテーマは、400年の歴史を持つ瀬戸内の「石」。
子どもたちは初めに資料館を訪れ、地元のガイドから2019年に日本遺産に認定された備讃諸島の石の歴史について話を聞いたり、当時の石切りの技術を体験したりしました。
広島では、大阪城の築城の際に島でとれる上質な花崗岩「青木石」が使われて以来、採石が盛んになりました。
最盛期は80軒ほどの石材業者があり、4000人近くが住んでいましたが、現在の人口は約150人。
石材業者は5軒にまで減っていますが、上質な青木石は墓石や土木用の石として、現在もさまざまなところで使われ続けています。
(野口真菜リポート)
「子どもたちは、青木石の石垣の上に作られた築200年の邸宅でたこめし作りに挑戦します」
尾上邸は江戸時代に海運業で栄えた尾上家の邸宅です。
かまどで炊いたお昼ご飯のたこめしには、島でとれたタコや野菜がたっぷり。
子どもたちは島の人にもてなしてもらいながら、歴史あふれる空間で昔ながらの島の味を楽しみました。
(参加した子どもは―)
「おいしかった」
「岩を手作業で割りよったのがすごい。石垣が丸亀城の石であると言っていたから、見てみたい」