岡山県瀬戸内市にある2つの国立ハンセン病療養所で、入所者らが手掛けた作品が一般公開されています。
療養所での日常を切り取った写真や、大きなキャンバスに描かれた繊細な油絵など、長島愛生園には、約200点の作品が展示されています。
中には、かつての強制隔離政策のために帰れなくなった故郷への思いを詠んだ俳句や川柳も……
(作品を見た職員)
「ずっとここにいらっしゃる方ですから、私たちが普通は見ないところを見て、写真を写したり、絵を描いておられると思ってとても興味深く拝見しました。来ていただいてぜひご覧になってもらいたい」
そして邑久光明園では、編み物や裁縫といった手芸や力強くしたためた書道など、約400点の作品が展示されています。
どちらの療養所も、入所者の平均年齢は約89歳と高齢化が進んでいますが、年齢を感じさせない力作が並びます。
作品展は2つの療養所で11月4日まで開かれていて、誰でも見学できます。