病院などの重要施設の上下の水道管がともに耐震化されている割合は香川県が0%で全国ワーストです。高松市の大西市長は水道事業が1本化されていることを生かして耐震化を進めるべきと話しました。
2024年1月の能登半島地震では広い範囲で断水し、解消までに時間がかかりました。
国土交通省が11月1日に発表した調査結果によると、上下水道ともに耐震化されている病院や避難所、庁舎などの重要施設は、香川県が49施設中ゼロで割合は0%。全国ワーストでした。
岡山県は406施設中2施設で0.5%。全国ワースト2位でした。全国平均は約15%でした。
香川県水資源対策課によると、緊急性と重要性で順位をつけて耐震化を進めていて、上下水道ともに完了している施設はないものの、上水道は35%、下水道は28%で耐震化を終えているということです。
香川県では直島町を除く8市8町で「香川県広域水道企業団」が水道事業を運営しています。
5日の会見で高松市の大西秀人市長は、自治体の規模にかかわらず一元的に水道の耐震化を進められるのではと話しました。
(高松市/大西秀人 市長)
「水道企業団の方で全県下をながめながら優先順位をつけながら水道管の耐震化をはかっていく必要がある」