高松市の文化振興に貢献した人を称える「高松市文化奨励賞」の授賞式が高松市役所で行われ、能楽師の伶以野陽子さんと声楽家の國方里佳さんに表彰盾が贈られました。
授賞式では大西秀人市長が「高松の文化振興にますます力を発揮していただきたい」と挨拶しました。
能楽師の伶以野陽子さんは高松市三谷町出身。五十六世梅若六郎(現 梅若桜雪)に師事し、シテ方観世流師範免許を取得。10月に23年ぶりに開催された栗林公園「薪能」では「羽衣」のシテを演じるなど活躍する一方、世界に向けた英語による能楽ワークショップをはじめ、子どもから大人まで幅広い世代に能楽の魅力を伝える活動を精力的に行っています。
伶以野さんは「受賞を機にさらに能の魅力をさらに発信していきたい」と話していました。
声楽家の國方里佳さんは高松市林町出身。日本大学芸術学部・大学院修了。オペラ「ラ・ボエーム」のミミ役、「トゥーランドット」のリュ―役や、プラハ交響楽団主催の「第九」などに出演したほか、10月にはサンポートホール高松開館20周年記念「新作オペラ・扇の的」に出演しました。
國方里佳さんは「音楽は一生かけてやり遂げるもの。歌い続けることが使命です。これからも努力を重ねていきたい」と話していました。