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自宅で産んだ赤ちゃんを放置し死なせた罪 母親に懲役3年の実刑判決 岡山地裁

KSB瀬戸内海放送 2024年11月11日 15時36分

 自宅で産んだ赤ちゃんを放置し死なせた罪に問われている女に対し、岡山地裁は11日、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

 保護責任者遺棄致死の罪で判決を受けたのは、岡山市の無職の女(39)です。

 判決によりますと、女は2023年10月20日午後に自宅で産んだ赤ちゃんに適切な医療措置を受けさせるなどしないまま約3時間放置し、低体温症もしくは窒息により死なせました。

 これまでの裁判で検察側は「女は容易に119番通報できたのにせず、意図的に救命しなかった」などとして懲役5年を求刑。

 弁護側は「赤ちゃんは死産だった可能性がある。生きて生まれたとしても救命できなかった疑いがある」などとして、無罪もしくは執行猶予付きの判決を求めていました。

 11日の判決公判で、岡山地裁の本村曉宏裁判長は「司法解剖の結果などから赤ちゃんは生きて生まれたと認められる。119番通報することは極めて容易で、救命は可能だった」と判断しました。

 その上で、「頼れる人がいなかったことは同情すべき余地があるが、生まれてくる子の命をないがしろにしていい理由には到底なりえない」などとし、女に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

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