Infoseek 楽天

中学2年生が棒高跳び全国2位 「足が長く見える」初出場で輝いた助走スキル 香川・観音寺市【こどもミライパーク】

KSB瀬戸内海放送 2024年11月19日 18時14分

 10月行われた16歳以下の陸上競技大会で、中学2年生ながら2位に輝いた女子選手がいます。彼女が取り組んでいるのは「棒高跳び」。次に跳び越えたい目標とは……?

 香川県観音寺市の中部中学校2年、髙橋美優さん(13)。身長165cmという体格を生かし、4mほどのポールを使ってバーを跳び越えます。

 髙橋さんは10月、三重県で行われた全国大会ジュニアオリンピックカップU16陸上競技大会に出場。年上の選手に混じり女子棒高跳びで2位に輝きました。全国大会の出場は今回が初めてでした。

(棒高跳びで全国2位/髙橋美優さん)
「前日も全然跳躍がよくなくて不安やったけど、2位取れてびっくりやし、めっちゃうれしかったです」

 髙橋さんは友人に誘われ、小学4年生の時に観音寺市のNKRランニングスクールに入りました。

 指導する西野和宏コーチは、髙橋さんが全国2位になった要因について、「助走」のスキルを挙げています。

(NKRランニングスクール/西野和宏 コーチ)
「助走はすごかったですよ。彼女のスピード感もあるんですけど、足が長く見えるんですよ。重心が高いので」

 多くの人が、ポールの重さに負けて重心が下に落ちてしまいます。そのため髙橋さんは練習の時には、大会の時と比べて1.5倍ほどの重いポールを使っているそうです。

(NKRランニングスクール/西野和宏 コーチ)
「助走の腰が高いとものすごく有利なんです。踏み切った時の右手の高さが高くなるので、めちゃくちゃ有利」

 髙橋さんが大会で跳んだのは、3m50cm。1位の選手と30cm、差がありました。

 より高いレベルを目指して今、取り組んでいるのが……。

(棒高跳びで全国2位/髙橋美優さん)
「振り上げの動作があまり上手じゃないから、それを少しでも上手くするために、肩を落とすのを意識してイメージトレーニングをして跳躍にしています」

 ポイントとなるのは、肩まわりの柔軟性と空中で倒立するようなイメージで体を振り上げることです。

 この練習は、鉄棒を使って行っています。見た目以上のハード練習のようで……。

髙橋さん「もう無理……」
西野コーチ「オーマイガー」

 練習は週に3日ほど、1日約3時間行っています。

 クラブ活動だけでなく、髙橋さんは中部中学校の陸上部に所属して幅広い競技の練習に励んでいます。今の時期は体力や筋力強化を中心とした練習メニューを行っています。

 自慢は、部員の仲の良さ。大切な仲間と苦楽を共にすることで、お互いに高め合え、髙橋さんのモチベーションにもなっているそうです。

(部員は―)
「元々の実力もありながら」「才能を開花させました」「努力でここまでいってます」「尊敬です」「本当に美優さん、(全国2位)おめでとうございます」「おー!」

 2025年は中学生最後の年。目標は?

(棒高跳びで全国2位/髙橋美優さん)
「今の中学生日本記録(女子)が3m90cmなので、3m91cm跳んで、日本新とか作っちゃいたいなーって思ってます」

この記事の関連ニュース