11月10日、瀬戸大橋でJRの列車が立ち往生し半日にわたり運転を見合わせました。乗客の救出に約6時間かかったことについて、JR四国はオペレーションに問題があったとしました。
11月10日午前7時40分ごろ、JR瀬戸大橋線の架線が切れ、高松発・岡山行きの快速マリンライナーが瀬戸大橋の上で立ち往生しました。
乗客150人は隣りの線路に横付けされた救出用の列車に乗り換えて児島駅に到着しましたが、約6時間列車に閉じ込められました。
救出についてJR四国は20日、非常用の「渡り板」を手配するのに時間がかかったと説明しました。
非常用の「渡り板」は乗客が救出用の列車に乗り換えるために使うもので、坂出、宇多津、児島の各駅にあります。
しかし事故当日は児島駅の所定の場所に「渡り板」がなく、坂出駅の「渡り板」を現場まで運ぶことになり救出が約2時間遅れたということです。
その後の調査で、児島駅の渡り板は10年以上前のマニュアル改訂で保管場所が変更になっていたということです。
また、事故の原因については、列車の走行中に架線が断線し、垂れ下がった架線の金具と接触したパンタグラフ3基が損傷したということです。
架線が切れた原因は専門機関へ調査を依頼したということです。
JR四国の四之宮和幸社長は「救出までに長時間を要したことや、閉じ込められた乗客へ飲み物や食べ物を届けられなかったことなどオペレーションに問題があった。マニュアルの改善や社員の指導教育などを進めていきたい」とコメントしました。
このトラブルで合計107本の列車が運休または部分運休となり、約1万5000人に影響が出ました。