国の文化審議会が香川県坂出市にある「旧石川家住宅主屋」を新たに国の登録有形文化財とするよう、文部科学大臣に答申しました。
坂出市の「旧石川家住宅主屋」は約110年前の大正時代前期に建てられたものです。
外壁を漆喰などで仕上げた土蔵造りの2階建てで、2階には当時は高価だった大きなガラス戸があり、和風建築と洋風建築を融合させた「和モダン」なつくりが評価されました。
当時、塩を全国に配送していた会社の支店長の個人宅でした。
1階の座敷には、戸棚として使われていた天袋や床近くに設けられた地袋には金箔が施された富士山や植物が描かれています。
このほか、茶室にあるひょうたんの灯り窓も大変珍しいものです。
今回登録されれば、香川県内の国の登録有形文化財は合わせて451件になります。