岡山県瀬戸内市は、日本刀の新たな販路を開拓しようとパリで展示会を開きます。
28日は展示する日本刀をパリに送る前に、製作した川島一城さんがその魅力を語りました。
(刀匠/川島一城さん)
「華やかな『丁子乱れ』で丁子の出入りが激しく高かったり低かったり、これがチョウジの花のように刃文が並んだ重花丁子なんですけど、パリの人にもこれを見ていただきたいなあと思います」
古くから日本刀の製作が盛んな瀬戸内市。しかし、刀を作る刀匠の平均年齢は全国で65歳を超えていると言われていて、その技術の継承や保存が課題となっています。
そこで、海外で日本刀の魅力を伝えて新たな販路を開拓し、文化の保存につなげようと、市がパリでの展示を企画しました。
(刀匠/川島一城さん)
「(日本刀は)武器なんだけど、それ以上の美の感性を日本人は持っているんだよというのを、パリの人にも見てもらえるといいなあと思います」
日本刀は2024年12月17日から2025年1月11日まで展示されます。
瀬戸内市の武久市長らも現地に行き、海外の富裕層向けのツアーを扱う旅行会社などにPRして販路拡大につなげるということです。