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不漁や海外需要増でタコが高騰…10個入り350円のたこ焼き店からは悲鳴が 高松市

KSB瀬戸内海放送 2024年11月29日 17時43分

 冬が近づき、温かいものがおいしく感じる季節となりましたが、たこ焼きに欠かせない「タコ」が高騰しています。

(記者リポート)
「シンプルなタコが入ったたこ焼き。今このタコの値段が上がっているんです」

 総務省の10月の「小売物価統計」によると、タコ100gの価格は岡山市で467円、高松市で532円と10年前に比べて2倍以上に上がっています。

 これにマグロの価格を重ねてみると、タコの価格がマグロに追いつきそうな勢いです。価格高騰の理由は不漁、さらに海外でタコの需要が高まっていることがあるとみられています。

 影響を受けているのが、たこ焼き店です。高松市木太町の「たこやき かずちゃん」は新型コロナ禍の2020年にオープンしました。

 「かずちゃん」の売りは野菜は入れず、シンプルなたこ焼き。10個入りで350円です。

 使用するのは業務用の冷凍のタコで、1kgの価格は4年前のオープン時と比べると700円程度値上がりしました。

(たこやき かずちゃん/本田純和 店長)
「結構苦しいですね。去年あたりからだんだんいろんな物が上がりだして、おいしく食べていただきたいのもあるし、安く出してあげたい気持ちもあるので頑張って頑張ってやってますよね」

 庶民の味に押し寄せる、値上げの波。

 「かずちゃん」では2023年1月にたこ焼きの価格を50円値上げしましたが、子どもたちがお小遣いで買えるようにとこれ以上の値上げは考えていません。

(たこやき かずちゃん/本田純和 店長)
「当分この価格で頑張らせていただこうとは思っています」

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