帝国データバンク岡山支店が分析した事業承継の実態調査によりますと、岡山県で後継者が「いない、決まっていない」企業は57.6%で、2023年の調査より0.3ポイント増え、都道府県別の順位が21位から15位に上昇しました。全国平均(52.1%)を上回っています。
中四国では鳥取県(全国2位・70.6%)が最も高く、香川県(全国33位・48.7%)が最も低くなっています。
社長の年齢別に見ると、事業承継を見据えて後継者選びを始める必要があるとされる「60歳代」の後継者不在率が40.0%と前年より4.2ポイント増えました。
一方、後継者がいる企業(1505社)の後継者の内訳は、子ども(44.7%)、非同族(26.9%)、親族(25.7%)、配偶者(2.7%)となっています。
帝国データバンク岡山支店は「後継者不在率が前年からわずかながら上昇しており、地域経済・雇用を支える地元企業の動向を注視する必要がある」としています。
調査は2022年10月から2年間の自社データベースをもとに、岡山県に本社がある3799社の事業承継の動向を分析しました。