岡山市の高校生が、海水魚の養殖と植物の栽培を組み合わせた方法で育てたメバルを初めて出荷しました。
岡山市の東岡山工業高校の工業化学科の生徒が中心となり育てたメバル。魚と植物を同時に育てる「アクアポニックス」という循環型のシステムで育てられました。
魚の排泄物など栄養分を含んだ水で植物を栽培し、また、植物を育てた水が魚の養殖にも使われます。
生徒は2023年7月から育てた約30匹のサイズを調べました。
今回は岡山理科大学が開発した淡水魚と海水魚を一緒に育てられる「好適環境水」を使い、海水魚のメバルを育てました。
生徒自らも食べてみると……
(メバルを育てた高校生は―)
「非常においしくいただきました。持続可能な循環型農法をこれからも行っていくと、飢餓問題なども 減っていくのかなと思う」
(岡山理科大学 生命科学部/山本俊政 准教授)
「工業高校が魚と野菜(を同時に育てること)に取り組んだということは、これからの工業高校の先駆けになるのではないかと実感しています」
出荷したメバルは16日から総社市の飲食店で煮つけとして提供されています。