香川県坂出市にある1923年創業の老舗温泉旅館「国立公園城山温泉」が自己破産しました。
7日、高松地裁丸亀支部から破産手続きの開始決定を受けたのは、坂出市府中町の「国立公園城山温泉」です。
民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと1923年に農機具の製造で創業し、1950年ごろから温泉旅館の経営を始めました。
瀬戸内海が一望できる天然温泉と芝居小屋の大衆演劇で集客し、新館を建設した2002年ごろのピーク時には約3億円の売り上げがありました。
しかしスーパー銭湯との競合激化や新型コロナの影響で経営が悪化し、事業の継続を断念しました。負債額は約3億円です。
1月5日までは営業していて常連客は突然の閉館に驚いていました。
(常連客は―)
「(Q.いつまで利用していた?)私は1月5日まで来た。1日、2日、3日、4日、5日。残念。何とかならないのか」
「こんな急になる(閉館)とは思わなかった」