Infoseek 楽天

【阪神淡路大震災30年】子どもとの避難はどうする?必要な備えは?【こつこつ防災】

KSB瀬戸内海放送 2025年1月15日 16時47分

 防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。阪神淡路大震災の発災から1月17日で30年です。シリーズでこの震災を伝える人や防災への取り組みをお伝えしています。
 今回は「子どもとの避難」について考えます。寒い時期に被災した時に備え、必要なものとは。

 岡山市で防災活動に取り組む「OKAYAMAお片付けチームmomo」。その代表を務める安藤雅子さんは高校生と中学生の母親です。

 1995年に起きた阪神淡路大震災のように、寒いこの時期や冷え込みが強まる深夜に地震が発生した時、子どもとの避難で気を付けることを聞きました。

(OKAYAMAお片づけチームmomo/安藤雅子 代表)
「温まることが安心の一つになると思いますので、普段から持ち歩けるもので暖を取れるもの、普段車で移動される方は車の中に備えをしておくこともいい方法かなと思います」

 安藤さんが薦める防災グッズの一つが―

(OKAYAMAお片づけチームmomo/安藤雅子 代表)
「ジェル状になっているものが硬くなって温かくなって首に巻いて首回りを温めるようなグッズになります」

 内部にある金属ボタンを押すと液体が結晶化しすぐに温かくなるネックウォーマーです。

(松木梨菜)
「温かいですね」

(OKAYAMAお片づけチームmomo/安藤雅子 代表)
「こういったものに入れて直接肌に触れないように」

 専用カバーに入れ首に巻くと、1時間ほど温かい状態が続くということです。沸騰したお湯に入れて白い結晶が見えなくなるまで加熱し液体に戻せば繰り返し使うことができます。

(松木梨菜)
「これなら子どもも巻けそうですね」

(OKAYAMAお片づけチームmomo/安藤雅子 代表)
「(子どもが)安心してボタンを押さないようにだけして」

 ほかにもおすすめなのが……

(OKAYAMAお片づけチームmomo/安藤雅子 代表)
「アルミホイルの(ような)ブランケットですね。普段から1個2個持っておくと避難になったときに暖を取れると思います」

 実際に巻いてみると、1分も経たないうちに……

(松木梨菜)
「確かに腕の辺が温かくなってきました」

(OKAYAMAお片づけチームmomo/安藤雅子 代表)
「自分の持っている熱がだんだんじんわり(温めてくれる)」

 このほかにも備えとして普段から水筒にお湯を入れて持ち歩くこともポイントだと話します。

(OKAYAMAお片づけチームmomo/安藤雅子 代表)
「外から温めることも大事なんですけれども、中から温まることも大事なので普段から温かい飲み物、この季節だけでもいいので持って歩いていただくことも必要だと思います」

 またカセットコンロを備え、お湯を注ぐとできるおみそ汁などを常備しておくとすぐに温まることができます。

 普段からこうしたものに子どもが食べ慣れておくことも大切です。

 ほかにも登下校などで子どもが1人の時に地震が発生した場合の「備え」として……

(OKAYAMAお片づけチームmomo/安藤雅子 代表)
「今のお子さん、公衆電話見たこともないし触ったこともない方が多いと思うんですけど、かけたことがあるってことは実際に使うときに困らないので必要なことだと思います」

 また保護者の携帯電話の番号を書いたメモなどをランドセルに入れておくなどし、常に持たせておくこともポイントだそうです。

 いつ起こるかわからない巨大地震。万が一に備え、子どもが必要以上に不安にならないために何が必要なのでしょうか。

(OKAYAMAお片づけチームmomo/安藤雅子 代表)
「こういう備えをしているよ、とかこういうふうにしたらいいんだよって安心を一緒にお話ししてあげると、お子さんが単に不安になるだけじゃなくて対策や対応も考えられるようになるので、親子で正しく知って正しく恐れることを気をつけていただきたいと思います」

この記事の関連ニュース