養殖ノリを食い荒らし、漁業者にとって厄介者になっているクロダイ。クロダイによる食害を減らそうと岡山県玉野市で新メニューの試食会が開かれました。
15日にお披露目されたクロダイ料理の新メニューです。
(記者リポート)
「黒鯛の塩釜焼きです。そして黒鯛の昆布〆など前菜も豊富です。では塩釜焼きをいただきます。身がしっかりして白身のおいしい味です」
環境省の令和の里海づくりモデル事業で多くの人にクロダイを食べてもらおうと、玉野市観光協会がレストランで試食会を開きました。
参加者はクロダイ料理をおいしそうに食べながらアンケートに答えていました。
(試食した人は―)
「とってもおいしいです。ぷりぷりで」
「臭いがあるとか癖があるかなと思ったら全くなくて淡泊です。これはどなたでも好かれるんじゃないでしょうかね」
玉野市観光協会によりますと「クロダイ」は雑食で、取る時期や場所によって味にばらつきがあるため、市場では高い値段が付きません。
漁業者が取る量が減ったため生息数が増え、ここ数年、養殖ノリを食べる「食害」が増えています。
(シェ・フジタ/西川知秀 料理長)
「食べられていなかった食材を地元ということで押し出していける、そういうもので声を掛けていただいたことはうれしいことだなと思います」
玉野市観光協会では他の飲食店でもクロダイを使ったメニューを増やしたいとしています。