Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」、今回のテーマは眼鏡です。
2024年9月、LINEリサーチが10代~60代の男女を対象に行った、眼鏡をかける頻度についてのアンケートによると、ほぼ毎日かける人は、全体の約6割。頻度に関わらなければ、8割弱の方が眼鏡ユーザーという結果になりました。
視聴者の皆さんからは、「買い替えのタイミングは?」「似合うフレーム選びのコツは?」「眼鏡をかける子どもが増えるのは何歳から?」などの疑問がありました。
伺ったのは、高松市木太町にある「メガネの宝生堂」です。創業52年の眼鏡店で、約3000本のフレームを取り扱っています。
では、眼鏡作製技能士という国家資格を持つ河田さんに、答えてもらいましょう。
買い替え時がわからない(みるば 丸亀市 53歳)
(メガネの宝生堂/河田将之さん)
「一般的には2年から3年くらいという方が多いです。ただ買い替えにしても、フレームとレンズとで分けて考える必要があると思うんです。レンズに関して多いのが、視力が変わって見えにくくなったりとか、あとは傷。目の真ん中あたりについてくると邪魔になって、買い替えを検討される方が多いと思います」
レンズは経年劣化が進むと黄ばんでくることもあるので、2~3年を目安に交換するのがおすすめだそうです。
フレームに関しては、メッキが剥がれたり、汗や皮脂によって白く濁ったりというのが買い替えのサインです。
お手入れの仕方を知りたい(マッピー 高松市 40歳)
毎日使う人も多い眼鏡。簡単にできるメンテナスの方法を伺いました。
(メガネの宝生堂/河田将之さん)
「レンズ表面の汚れやほこりを流水で洗い流して、そのあとでやわらかいティッシュなどで拭いてあげるのが、一番シンプルで簡単だと思います」
汚れが付くと、ついつい直接布で拭き取ってしまいがちですが、汚れを擦りつけることになり、レンズに傷が付いてしまうので、なるべくやめた方がいいそうです。
そして、洗い流したあとにもポイントが。
(メガネの宝生堂/河田将之さん)
「正しい拭き方でいうと、持った方のレンズを拭く。持った方の反対側を拭く方がものすごく多いです。こうやって拭いてしまうと、眼鏡の真ん中に負荷がかかってしまうので、傷めてしまう可能性が高いので、正しくは持った方を拭いてあげる。拭きにくいですけど」
似合う眼鏡の見つけ方(かぇるん 岡山市 57歳)
河田さんによると、似合いやすい眼鏡を選ぶための法則があるそうで……
(メガネの宝生堂/河田将之さん)
「基本的には丸い顔の方は、四角い眼鏡の方が合いやすいですし、反対に四角い顔の方の場合は、丸い、やわらかい曲線的な眼鏡の方が、より似合った感じになるかと思います。自分の顔に対して中和させるような眼鏡を選ぶと似合いやすい眼鏡にはなります」
また、顔の形を意識せず、優しい、親しみやすい雰囲気を出したい方は、ラウンド型やボストン型など、丸みを帯びたフレームを。
キリっとした知的な雰囲気を出したい方は、スクエア型やウェリントン型など、角があるフレームを、というように相手に与える印象を考えて選ぶ方法もあるそうです。
(メガネの宝生堂/河田将之さん)
「眼鏡の大きさに関していうと、眉の高さからあごの高さ、この長さの1/3程度っていうのが基本になります」
このようなポイントを押さえていくと、自分に似合う眼鏡に出合えるかもしれませんね。
さて、ここまでは大人目線の話でしたが、次は子どもの眼鏡について伺いましょう。
高松市浜ノ町の「こどもメガネ mikke」。2024年11月にオープンした、四国初の子ども用眼鏡専門店です。子ども用眼鏡だけで約500本を販売しています。
眼鏡の子どもが増えるのは何歳から?(はるさめ 兵庫・加古川市 36歳)
(こどもメガネ ミッケ/柳川侑輝さん)
「やはり6~8歳くらいまで、弱視という疾患を持ったお子さまとか、治療で眼鏡をかける、そういうお子さまが多いですね」
治療を目的とすることが多い子ども用眼鏡の構造は、大人用とは異なる部分があります。
ミッケにある多くの眼鏡が、つるの長さが調整できたり、耳にかかる部分が大きくなっていたり、しっかりとホールドできるようになっているんです。
(こどもメガネ ミッケ/柳川侑輝さん)
「治療で来られるお客さまは、ずれるのが絶対NGなので、ずれることによって治療の効果が下がってしまうとか、絶対にずれない眼鏡をかけるのが必須です」
ちなみにこの店にある、対象年齢が最も低い眼鏡は、何歳用のものだと思いますか?
(こどもメガネ ミッケ/柳川侑輝さん)
「もう0歳から。0歳児用がこちらになります。サイズもすごく小さいんですけど、弾力性もあって。哺乳瓶とかでも使われているような、体に優しい素材で」
正解は0歳児用でした。柳川さんが合わせてみると小ささもわかりますよ。
実は、眼鏡をかけ始められる年齢に決まりはないそうで、眼科医の診断によっては、0歳からでもかける必要があるそうです。
他にも、スポーツ用のゴーグル、剣道の面やヘルメットの中でも着けれらる眼鏡など、それぞれの場面に合った子ども用眼鏡があります。