防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。香川県宇多津町の中学校で、避難所での生活を体験する研修が開かれました。
宇多津中学校の生徒が組み立てているのは段ボールのパーティションです。この中学校は町の指定避難所になっていて、有事の際は体育館が避難者の生活場所となります。
パーティションで区切ったスペースに入ってその広さなどを確認しました。
(生徒は―)
「腕伸ばせる。外の音あんまり聞こえない」
「4人入ったらいっぱいやな」
「段ボールがあることでぬくかった。壁が結構高いので、他の人に見られている感じがなくてよかった」
宇多津中学校では、授業の一環として防災について学んでいて、今回は、2年生約140人が参加しました。講師を務めるのは町の危機管理課の担当者です。
(宇多津町危機管理課 職員)
「(町内の避難所の)4カ所にマンホールトイレが設置されています」
マンホールトイレとは、下水道につながるマンホールの上に取り付けるもので、東日本大震災や熊本地震の時にも使われたものです。1人が1日5回ほどトイレに行く計算で設計されています。
(生徒は―)
「問題なく使えます」
「恥ずかしいけど、災害だからしょうがないし、使います」
生徒は他にも、南海トラフ地震が発生した時の町の被害想定や災害用伝言ダイヤルの利用の仕方などについても学びました。
(生徒は―)
「もし自分が学校にいるときに、地震とかが起こった時は、設営の手伝いができたらいいなと思いました」
「(避難所での生活は)日常とは違った体験になると思いますけど、それも含めて乗り越えていかないといけないと思う」
(宇多津町危機管理課/北山広二さん)
「少しでも皆さんが避難生活をする上で、快適というのではないんですけど、少しでも不安のない生活をしていただけたら」