現行モデルの軽自動車の中で「カッコかわいい」といわれるクルマはどのモデル? クリクリの目とボディデザインがどこか懐かしさも。レトロ風デザインで人気の5車種を紹介していきます。
■女性ユーザーの目線で開発されたモデルもあり
クルマの顔というべきフロントマスクは車種によって様々な表情を見せますが、近年ではモデルチェンジを繰り返すことでよりスポーティかつ洗練されたデザインが与えられ、スタイリッシュさを高めた、いわゆる「かっこいい」系のクルマが増加傾向にあります。
また、ボディラインに関してもベンツの「CLS」シリーズに代表される4ドアクーペや、ジャガーのSUV「F-PACE」などを筆頭に、様々なクラスで流麗なラインを持つモデルが登場しています。
その一方で、女性ユーザーに焦点を当てクルマを開発することで、あえて丸みを帯びたデザインにしたり、「かわいらしさ」を主張するモデルも存在しています。ここではそんな「かわいい」といわれる軽自動車を5車種紹介します。
●ダイハツ「ムーヴキャンバス」
「女性の行動特性」に着目し、普段の暮らしに少しの変化を与えることで、自身のライフスタイルを楽しむ女性をターゲットに企画・開発を行ったのが「ムーヴキャンバス」です。
おおらかでシンプルな丸みのあるシルエットと、こだわりを感じる内外装デザインの採用でコンセプトに添った軽自動車に仕立てられています。
●スズキ「アルトラパン」
女性がクルマに求めるものを調査・分析し、企画から開発、デザイン、機能、装備、アクセサリーの設定にいたるまで女性視点をふんだんに盛り込んだのが「アルトラパン」です。
ぬくもりを感じるこだわりのデザインとし、ラパンならではの箱型のエクステリアに丸みを加えた「まる しかくい」フォルムが実現されています。
●ダイハツ「ミラトコット」
軽乗用車のベーシックモデルである「ミライース」をベースにして、若年女性エントリーユーザーを視野に入れ開発された「ミラトコット」。近年見られる女性の感性の変化に着目してコンセプトが決められました。
ターゲットに近い年齢層の女性社員で構成されたプロジェクトチームが、企画に参画したのも「ミラトコット」の特徴です。
■ベースはまさかのあのクルマ!? 厚化粧で別人に変身
●スズキ「ジムニー」
2018年の7月に発売された新型「ジムニー」は、9月末の時点で予約半年待ち(ジムニーシエラでは1年待ち)という爆発的な人気を持つモデルです。
高い走破性を持つため、たくましいイメージが強いこのモデルですが、丸目のヘッドライトを備えたフロントフェイスやボディカラーなどで、どことなく「かわいい」印象が与えられています。
●ホンダ「S660ネオクラシック」
今回登場した中では異色の存在となる「S660ネオクラシック」は、ホンダ中古車専門店の『ホンダユーテック』が「S660」の中古車をベースにオリジナルの外装キットを架装して販売されているモデルです。
他の車種が「すっぴん」なのに対して「厚化粧」ともとれる「S660ネオクラシック」は、スポーティだけどキュート、レトロだけど新しいという独自の世界観を持つ存在といえるでしょう。
なお、ユーザーが新車や、いま所有している「S660」を持ち込み、キットの装着も可能となっています。
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今回紹介した以外にも、ミニやフォルクスワーゲンの「ビートル」、スマートやフィアット「500」など、輸入車勢にも「かわいらしい」と感じられるクルマは多数存在しています。
いずれのクルマも、キュートなルックスながら現代的な技術を備えることで、安全性や走行性を高めている点も見逃せないポイントといえるでしょう。