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メルセデス・ベンツ新型「Aクラス」登場! 歴代モデルのスペックや中古価格を紹介

くるまのニュース 2018年10月18日 18時0分

2018年10月18日に4代目となるメルセデス・ベンツ新型「Aクラス」が発表されました。1997年に初登場して以来、21年の歴史を持つモデルです。歴代AMGや新型セダンモデルなど世代によって進化している「Aクラス」の中古車価格なども紹介します。

■5代目となる新型Aクラスが登場

 2018年10月18日に発表された、メルセデス・ベンツ新型「Aクラス」。同社初のFFモデルとして1997年に登場したモデルです。

 2015年登場の現行モデルではボディも拡大され、一回り大きなサイズへと移行しています。新型では、対話型インフォテインメント・システム「メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス」(情報を得ることそのものが楽しみとなるようなサービス)をメルセデス・ベンツとして初めて搭載。

「孫悟空」役でお馴染みの野沢雅子さんや「名探偵コナン」の「江戸川コナン」役を務める高山みなみさん。「ワンピース」のルフィ役の田中真弓さんなど豪華声優陣によるCMも話題となっています。

 また、世界に先駆けてドイツ本国で導入されたセダンモデルの日本導入やAMGモデルの登場も気になるところですが、今回は初代が登場してから21年の歴史を持つ「Aクラス」の歴代を改めて振り返ってみました。

■メルセデス・ベンツ初のFFモデル「Aクラス」が1997に登場

 1997年登場の初代モデルは、メルセデス・ベンツが販売する車種のなかで最もサイズが小さく、安価に設定された車体価格により、日本国内でも大きな反響を呼んだ一台です。

 1993年のフランクフルトモーターショーで、「Aクラス」のベースとなったコンセプトモデル「Vision A 93」を発表。将来的には、蓄電池や燃料電池を動力源とした電気自動車用として設計、開発された経緯があるため、フロアが「サンドイッチコンセプト」と称された二階建て構造となっていました。

「Aクラス」のプロトタイプ「Vision A 93」

 結果的には、蓄電池開発の遅れもあり、このプロジェクトは実現されませんでしたが、2004年末以降、ドイツ、米国、日本、シンガポールなどに「Aクラス」がベースの燃料自動車「F-Cell」が60台ほど納入されています。

 また、初代モデルでは1.6リッター直列4気筒エンジン搭載の「A160」を筆頭に、1.9リッターエンジン搭載の「A190アバンギャルド」など、合計4つのクラスと期間限定車をラインナップしていました。新車時には、265万円した初代「Aクラス」も、現在の中古車市場では平均20万円となり、程度のいい車体を見つけるのも非常に困難です。

■初代からキープ・コンセプトされた2代目は2004年に欧州登場

 発売からすぐに、障害物緊急回避テストで転倒の可能性も指摘された初代モデルに代わり、2004年に欧州で登場した2代目は、サスペンションやトランスミッション、パワーステアリングなどのメカニズムを大幅に変更しています。

2004年登場の2代目「Aクラス」

 減衰力を機械的に自動的調整するフロントサスペンションの採用や、パワーステアリングの電動化により、乗り心地や操作性が大きく改善されました。

 日本では、2005年2月に1.7リッター直列4気筒エンジン搭載の「A170」や、2リッターエンジンの「A200」が発売され、後にターボ付きの「A200ターボ・アバンギャルド」を追加。

 2代目「Aクラス」の新車価格は、225万円からとなっていました。現在の中古相場では、40万円台から50万円が平均価格になっています。

■デザインとボディサイズを一新した3代目Aクラスが2012年に登場

 2005年に登場した、メルセデス・ベンツのコンパクトカー「Bクラス」と同じプラットフォームを使用した3代目「Aクラス」は2012年に登場。全長を約400mm延長したことで、それ以前のモデルとは大きく趣を変えました。

スタイルが一新された3代目「Aクラス」

 フロアを低くし、全高を約160mm下げることで、ワイドさを強調した3代目は、このフルモデルチェンジにより、現在のライバル車となるアウディ「A3」やBMW「1シリーズ」などと同等の車格にサイズアップしています。

 発売と同年には、当時の量産4気筒ターボエンジンとしては、世界一パワフルな最高出力360PSのAMG製2リッターターボエンジン搭載モデル「A45 AMG 4マチック」も登場。2018年に発表される新型の礎ともいえる存在です。

 ラインナップは、先述したAMGモデルのほか、1.6リッターターボエンジン搭載の「A180」、2リッターターボエンジン搭載の「A250スポーツ」などを設定しています。

■2015年のモデルチェンジで、より洗練された姿に

 2015年のモデルチェンジにより、印象的なグリルや左右につながった大型エアインテーク、AMGデザインのバンパーを組み合わせたフロントマスクが採用された「Aクラス」は、同社の5つのモデル(Aクラス、Bクラス、CLA、CLAシューティングブレーク、GLA)で構成される新世代のメルセデス・ベンツを牽引するモデルとして、デザイン、快適性、動力性能、安全性など、あらゆる面で進化を遂げました。

2015年のモデルチェンジでより精鋭になった「Aクラス」

 そのラインナップは、1.6リッターターボエンジン搭載の「A180シリーズ」や、2リッターターボエンジン搭載の「A250スポーツ 4マチック」を軸として構成。最高峰の「メルセデス・AMG A 45 4マチック」では前モデルを上回る381PSを発揮するAMG製 2リッターターボエンジンが搭載されています。

 また、車間距離を適切に維持するとともに、先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」やドアミラーの死角範囲をレーダーによってモニターして危険性を警告する「ブラインドスポットアシスト」など、モデルチェンジ後は先進の安全運転機能も備えられています。

 エントリーモデルで新車価格296万円となったこの一台は中古相場も高く、平均200万円という車体が大半のようです。

※ ※ ※

 4代目となる新型「Aクラス」は、ラインアップとボディタイプの拡充も図られ、まさに次世代メルセデス・ベンツの指針と言える存在です。

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